虻に刺されるとかなり痛いよね?その2
前回の記事では『エリカ・マカリスター著 蝿たちの隠された生活』より、虻に刺されるとなぜ痛いのかといういことと、なぜ血を吸う必要があるのかを投稿しました。
前回の記事はこちらです。↓
虻に刺されると、かなり痛いよね? - 『この虫ケラが!!』とは言わせないよ
でも、ハエの本になぜアブのことが書かれているのか不思議に思いませんか?
ハエとアブは見た目が似てるから同じ括りな気がしますが、まさにアブはハエと同じ括りの双翅目(ハエ目)に属している昆虫なんですよー。
双翅目は漢字の通り、翅が二枚の昆虫でハエとかアブの他には蚊とかガガンボとかユスリカとか身近にたくさんいるんですよね。
双翅目の昆虫が何種類くらいいるのかっていうと2018年時点で発見されているだけで16万種、未発見の種は推定で16万種‼︎
発見されているだけで16万種もいるんだから、家の中とか屋外とかでたくさん見かけるわけだよ。
別な説としてはカナダのハエ研究者 スティーヴ・マーシャルさんは双翅目は40万〜60万種いるって推定してるんだけど、100万種以上いる昆虫の半分前後を双翅目が占めているんだから、普段見かける昆虫のほとんどがハエの仲間に見えてしまう。
こんなに沢山の種類がいる双翅目の中で、アブ科の昆虫は何種類いるのか?
その数は4,400種超‼︎
普段、見かける虻の仲間が4,400種以上もいるなんて思いもしなかった。アブだけで図鑑が出来ちゃうかもれない。
もしかしたら、パッと見ただけだとアブだと分からない虫もいるかも・・・
そもそもアブの体にはどんな特徴があるのか?
☆アブの特徴☆
・肉厚で頑丈な体つき
・目には縞とか四角、三角、丸、波形とかの模様が入っている
模様は複眼の外側の層の角膜にカラーフィルターのようなものがあり、角膜が異なる波長の光を別々に反射しているから、角度を変えると色が変わる。
アブの目を間近で見たことはないけど、本に載っているゴマフアブとメクラアブの写真を見たら本当に綺麗な模様をしていました。体については頑丈そうな感じはありますね。
食べ物の好みも属によって違っていて、例えばゴマフアブ属は人間の腰の高さを狙うし、メクラアブ属は頭の高さを狙います。
この両方のアブのメスは食欲旺盛で、アメリカのアブ研究者コーネリウス・B・フィリップによると20〜30匹のアブに6時間かけて血を吸わせると100mlの血液が失われるということです。
この量の出血で大人の命に関わることはないけど、小さな虫が集まって時間をかけると大量に血を吸われれるんですね。
ゴマフアブについて調べたら北海道に生息しているってことだから今年も遭遇していたのかもしれない・・・
昆虫のことをよく知らないと見かけても何気なく『ハエだ!』とか『うわっ!アブが出た!』としか思わないけど、少しずつ調べていくと一括りで認識している昆虫たちのそれぞれの生き方がわかったり、各種の識別が出来るようになって面白いですね。
最近、一匹のアリを指先でツンツンしようとして指を出したり引っ込めたりして結局、触れずに諦めました。アリを触れないほど昆虫が苦手っていうことは変わってないですけど、昆虫を観察することに抵抗感が薄れてきました。
虫の本を読むようになってから、一匹の昆虫に対してどうやって生きているのか・どんな形なのかっていうことに興味を持てるようになってきました。まだ、群れを観察することはできませんが・・・
注文していたアリとかカブト虫の本が届いたので、次回はその本の中から興味深かったところを投稿するかも知れません。
最後までお付き合いありがとうございました。